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コラム

ウォールナット材の特徴とメリット・デメリット

建材に使用される木材の種類に「ウォールナット」というものがあります。
ウォールナットは塗装をしていないにも関わらず、重厚感のある焦げ茶色をしています。他の木にはない色合いであることから非常に人気が高い種類でもあるのですが、他にはどのような特徴があるのでしょうか。

ウォールナット材とは

チーク、マホガニーと並んで世界三大銘木の一つに数えられるウォールナットは、クルミ科の植物で、アメリカ東部およびカナダのオンタリオ州が主産地です。

現在ウォールナット材として世界中に流通しているのは、ブラックウォールナットやアメリカンウォールナットと呼ばれる北米産のものです。

ツヤがある、落ち着いた色調、美しい木肌といった特徴を持つことから、高級品として扱われています。

ウォールナット材のメリット・デメリット

メリット

・耐久性に優れている

木材の硬さは針葉樹か広葉樹かで大きく異なります。広葉樹は英語でハードウッドと表現され、密度が高いために重く、硬くて丈夫という特徴があります。

そんな広葉樹に属するウォールナットは、耐久性に優れているというメリットがあります。特に床材として使用する場合には、物を落としたり、小さなお子様やペットが引っかいてしまったりということが考えられます。しかし、ウォールナットはキズがつきにくく、へこんだりしにくいのです。

・衝撃に強い

ウォールナット材は、ライフル銃などの銃床(銃身を支える部分)に使われるほど衝撃に強い木材と言われています。

・狂いが少ない

無垢材というと、梅雨などの湿度の高い時期に膨張し、空気が乾燥する冬に収縮するといった変形のしやすさを懸念する方もいらっしゃいます。
ウォールナットの場合、乾燥処理後はほとんど狂いが生じないと言われています。

・触り心地が良い

ウォールナットは硬い樹種であるため、触ったときにツルツルとしていてとても触り心地が良いです。湿度の高い夏に裸足で歩いてもべたつかず、快適に過ごすことができます。

デメリット

・価格が高い

ウォールナット材の最大のデメリットは価格の高さです。まず、ウォールナットは成長が非常にゆっくりです。建材として使用できるまでに時間がかかってしまうため、量産することができないのです。

さらに、1本あたりから採伐できる量が限られているということも、価格が高くなってしまう要因と言えます。

・色が退色する

無垢材は経年変化が楽しめる木材です。使っていくうちにだんだんと飴色に変化する木材が多い中で、ウォールナットにおいては色が褪せて明るくなっていく傾向にあります。そのため、ブラックウォールナット特有の深い茶色が好みの方は、定期的なメンテナンスが必要です。

・汚れが目立ちやすい

ウォールナットならではのダークブラウンは、重厚感があり、部屋が落ち着いて見える反面、ホコリが目立ちやすくなります。神経質な方はちょっとしたホコリや糸くずが気になってしまうかもしれません。

また、飲み物や食べ物をこぼしてしまった際、すぐに拭かないとシミが目立つようになります。

まとめ

ウォールナット材は耐久性に優れているので割れたり、傷ついたりしにくく、衝撃に強い木材でもあります。また、無垢材に多く見られる湿度や温度による変形のリスクが少ないのも特徴の一つです。

建材として非常に優秀と言えますが、質の良いウォールナットは他の木材に比べると価格が高い傾向にあります。しかし、それだけの価値がある木材でもあるのです。

すぐにすり減ったり、劣化してしまうのであれば、低価格でもあまり意味がありません。長く愛用できることを考えれば、価格の高さはそこまで気にならないのではないでしょうか。

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