無添加住宅
コラム

床下収納のメリットやデメリットは?どこに設置すべき?

床下収納メリットデメリット

家を建てるときに、多くの人が重要視する点として収納が挙げられます。クローゼット、パントリー、ロフトなどいろいろありますが、キッチンなどによくある床下収納を検討している人もいると思います。では床下収納にはどんな特徴があるのでしょうか。設置場所とともにご紹介します。

 

床下収納のメリット

人目に触れることがない

最近では見せる収納を取り入れる人も多いですが、生活感が出てしまうような日用品のストックなどは、できれば人目につかない場所に収納したいですよね。そういうときに床下収納が活躍します。ちょっと特殊な形ではありますが、段差を利用した床下収納にすれば、収納があることすらも気づかれないのでおすすめです。

 

居住スペースを削る必要がない

床下収納の最大のメリットとも言えるのが、居住スペースを削ることなく収納を増やすことができるという点です。大きなタンスやクローゼットは部屋を圧迫してしまいますが、床下収納であれば、ある程度のスペースを確保しても邪魔になることはありません。特に敷地面積が狭い場合に有効です。

 

床下点検口としても使える

点検口というのは、床下・天井裏など普段は見えないところに異常が生じていないかを点検するための開口部です。長期優良住宅では設置することが義務化されていますが、それ以外の住宅ではついていないこともあります。しかし、一般の住宅であっても長く暮らしていくために定期的に専門家に見てもらった方が安心です。そのための点検口をつくるのであれば、収納として造ってしまったほうが有効に活用することができます。

 

床下収納のデメリット

温度や湿度が変化しやすい

床下は外気の影響を受けやすい場所なので、季節によって温度や湿度が変化します。湿度も温度も低い冬はそこまで気にする必要はありませんが、梅雨時期は収納するものに注意が必要です。キッチンの床下収納に食品を入れようと考えている方もいると思いますが、食品の中でも缶詰やミネラルウォーターなどの腐りにくいものを入れたり、もしくは食器用洗剤やキッチンペーパーのストックなど温度や湿度の影響を受けないものを収納すると良いです。

 

床に段差ができる

床下収納を設置すると、取手などの部品が取り付けられるので、どうしても床に段差ができてしまいます。人によってはつまずきやすくなってしまうこともあります。また、段差ができることで掃除機がかけにくく、ホコリや汚れがたまりやすくなってしまうので注意が必要です。

 

出し入れしにくい

床にあるので、立ったまま物を出し入れするということができません。さらに、省スペースで収納率を上げるために、深めの収納を設置することがありますが、深型は収納の仕方に気を付けないと、奥にあるものの出し入れがさらに大変になります。頻繁に使うものを収納してしまうと負担に感じてしまうので、年に数回しか使わないような調理器具など使う頻度が低いものを入れておくのがおすすめと言えます。

 

床の強度が落ちる

仕様にもよりますが、床下収納の扉の部分は、通常のフローリングなどに比べると強度が落ちる傾向にあります。加えて、床下収納周りは床鳴りがしやすく、場合によっては定期的な補修が必要になります。

 

床下収納の種類

床下収納には、「固定タイプ」「スライドタイプ」の2種類が存在します。固定タイプはよく見る一つの収納ボックスだけが設置されているものです。もう一つのスライドタイプは複数の収納ボックスが連結しています。扉は一つですが、中の収納ボックスがスライドするようになっています。

 

床下収納はどこに設置すべき?

キッチンの床に設置されているケースをよく目にしますが、どこに設置するのが良いのでしょうか。

 

設置場所を考えるときのポイント

・人が頻繁に行き来しない場所

・収納の近くに出し入れしやすいスペースがある場所

・物が置かれない場所

・水回りの近く

 

デメリットのところでも説明した通り、床下収納になっている部分は、強度が低い傾向にあるので、できれば人が頻繁に行き来しないところのほうが理想です。床下収納の上を頻繁に歩いていると、だんだんきしむようになってきます。ただ、押し入れの下、冷蔵庫や洗濯機が普段置かれている床下などに設置してしまうと、人は通りませんが、業者の人が床下の点検に来たときや、新たにものを入れるとき、床下からものを出すときに、その都度収納扉の上に置いてあるものを移動させなければいけません。ふたを十分に開閉できるようなスペースも確保しにくいので、普段からものが置かれるような場所、極端に狭い場所は避けるようにしましょう。

 

まとめ

収納スペースというのは、入れるものを明確にしておかないと結局使われずに無駄になってしまいます。収納スペースに余裕があるのであれば無理に設置する必要はありません。

ただ、収納するもの、設置する場所をしっかり考えれば非常に便利なものなので、敷地面積が狭く、少しでも居住スペースを削らずに収納を設けたいということであれば設置をおすすめします。