ルーツ1 私たちの歩みは、一人の女性の切実な声から始まりました。

体調不良――シックハウス症候群に苦しむ女性との出会い。
その出来事が、私たちに改めて「本当に安心して暮らせる住まいとは？」という問いを深く抱かせました。

その問いへの真摯な答えを追い求め、
私たちは化学物質を極限まで排除した家づくりをスタートさせました。

シックハウス症候群という言葉がなかった時代、
日本の家は、土や木、草や石といった自然の恵みで建てられ、
その調和が心地よい空間を生み出していました。

私たちは、その原点とも言える家づくりに立ち返り、
現代の暮らしに合うように素材を厳選し、試行錯誤を重ねました。

※シックハウス症候群とは、新建材や化学接着剤などから出る有害な化学物質などの影響により、
室内環境が汚染されることで、人の健康に影響が出ることを言います。

ルーツ2 時を経ても美しい、自然素材の力

そしてもう一つ、私たちにはルーツがあります。

フランスとスペインに挟まれた小さな国「アンドラ公国」。
そこで目にしたのは、天然石やしっくいで築き上げられた家々の時を超えた美しさでした。
屋根までも天然石で葺かれたその家々は、
300年、400年という歳月を経てもなお、美しさを保っていたのです。

日本の伝統的な知恵と、アンドラの自然素材への想い。
この二つの原点が共鳴し、1999年、
自然素材に徹底的にこだわった「無添加住宅」が誕生したのです。