無添加住宅
コラム

消臭機能も備えた石灰岩「コーラルストーン」とは

無添加住宅ではさまざまな石材を取り扱っていますが、今回はその中でもデザイン性と機能性に優れた石灰岩の一種「コーラルストーン」についてご紹介したいと思います。

そもそも石灰岩って何?

岩石は、生成の過程によって「火成岩」「堆積岩」「変成岩」の3種類にわけられています。

火成岩

火成岩はマグマが冷え固まり、結晶化したものです。地中の深いところで固まったものは深成岩、地中の比較的浅いところで固まったものは火山岩、その中間は半深成岩と呼ばれています。非常に粒子が細かく、摩滅しにくいという特徴があります。無添加住宅では、ワークトップなどに高級感のある御影石を使っていますが、御影石は深成岩の一種です。

堆積岩

堆積岩は砂や貝殻、植物などさまざまな物質が堆積してできたもので、先ほど紹介した火成岩よりは柔らかいという性質があります。
タイトルにもなっている石灰岩は炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩のことです。ウミユリ、サンゴ、貝など石灰質の殻が堆積してできたものです。また、外壁・内壁に使用している無添加住宅オリジナル漆喰は石灰岩が主成分となっています。

変成岩

変成岩は既存の岩石が地殻変動に伴う熱の圧力を受けて変質したものです。主に強い熱を受けてできたものを熱変成岩(接触変成岩)、熱と圧力を同時に受けてできたものを広域変成岩といいます。

コーラルストーンの特徴

コーラルストーンはサンゴや貝の化石が入った石灰岩です。かつて海底だった場所が隆起してできた陸地から採掘をしています。無添加住宅では内壁や外壁など幅広いところに使用しているのですが、その理由はデザイン性だけでなく機能性にあります。

消臭機能

コーラルストーンの表面にはたくさんの穴が空いています。そのため優れた消臭効果があります。

吸湿機能

石灰岩であるコーラルストーンは吸湿性が非常に高いです。石灰岩は食品の乾燥材に使われるほど、湿気を吸い取る力があります。

劣化しにくい

最近内壁によく使用されるビニールクロスは、だんだんと黄ばんできたり、端から剥がれてきたりしますが、コーラルストーンは劣化しにくく、長きにわたって美しい状態を保つことができます。

コーラルストーンの種類

無添加住宅では3種類のコーラルストーンを用意しています。

コーラルストーンフラット

フラットは表面が平らに加工されているものです。

コーラルストーンラフ

ラフの場合はフラットよりも厚みがあり、表面がでこぼことしています。フラットを貼った中にアクセントとして貼るのも素敵です。

コーラルストーンラフ フリーサイズ

上記のラフと基本的には同じです。ただ、フリーサイズの場合は幅のみ50mmと定型で長さに関しては150mm~400mmとバラバラです。そのため、よりデザインの幅を広げることが可能です。

無添加住宅がコーラルストーンを使用する理由

コーラルストーンは天然石なので、余計なものが一切含まれていません。そのため、住む人はもちろん、施工する人にも環境にも優しい建材です。コーラルストーンの魅力はそれだけではありません。
石材でありながら温かみがあります。さらに、タイルの貼る向きを変えたり、フラットとラフをミックスすることでまったく違った雰囲気を演出することができるのです。機能面でいえば抜群の消臭機能があります。トイレやシューズボックスの壁面などニオイが気になるところに取り入れれば、そのすごさをきっと実感していただけると思います。
御影石や大理石など天然石は高価なイメージがありますが、コーラルストーンは比較的リーズナブルなので、検討してみてはいかがでしょうか。

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